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この旅のたどり着くところ

2016年05月12日

学校卒業したらひたすらお金ためて旅に出ていた。

なんだろうね。

ヒッピーにあこがれていたし、
さまざまな文化の違いを見ておきたかったし、
日本の風習とか嫌だったし、
身の回りから遠くに行って一人になりたかったし、
根性つけたかったし、
遊んでいたかった。

自分が何者かを探していたし、
何になるのか、なりたいのか、真剣に考えていたし、
ボンヤリとだけど理想郷を探していた。

ワガママに旅していたわけで、
今この時代に生まれてきたことに、本当に感謝する。
ありがたい。

とことん悩んだし、
とことん遊んだ、、、

もうこれ以上動くな!

と神のお告げか、
バイクで事故って病院に4年入ってたときは
ひたすら脳内の旅路だった。

ベッドに横たわっていたのがその半分。

すさまじい。
アクティブ度数でいうと120くらいから、一気にゼロですよ。
この落差の体験、とても重要な学びになりましたね。
同時に、自分の抱えている運命や、自分がどんなものを引き寄せるのか、
そんなものも見えるようになってきた。

旅は、猪突直感猛進型から
考えるヒトの、あの石そのものになってしまった。

股関節は動かなくなったものの、
歩くことができ、今となっては肉体労働をして、畑仕事をして、
大工仕事をして、ソバ打って、ああだこうだ動き回って、、、
障害者手帳返却せよ!と突っ込まれそうな動きをしている。

ミラクルだ!
あのベッドの絶望から、今やハッハハハハ!
今となっては滅多に思い出さないけれど、
こう書いていると鮮明に浮かび上がってくる。
ド・どん底だったな。

なんでも経験、なんて安いことを言いたくないけれど、
経験しないと、その事態への反応ができない。
それを乗り越えようと、
あれこれ葛藤して出していった結果の積み重ねが自分であり、
センス、個性なんだと思う。
耐性もつく。
尊い経験だね。

やっぱり真っ向勝負かな。
ポジティブシンキングとかそんなんではなく、
何かあったときには向き合って、とことん、とことん落とし込んでいく。
(すぐに向き合わない、向き合えないときもあるけれど)
それが明けたとき、
なんだろう、自分の成長を素直に実感できるんだ。

それからそれから、整体師となり、
結婚して、子どもができ、移住して伊那、ここに来た。

そういうわけで、
旅が続いている。

書いてるように、旅は
自分の謎から始まる精神的な内的な旅と
実際に世界を求める外的な旅がある。

で、旅とは、
「どこへ行きたいの?」という問いが当たり前にある。

どこへ行きたいのだろうか?

これを忘れちゃいけない。

そこで何やら、現実とか、常識とか、
歳を取ると社会的な観点からものを見ようとするけれど、
ヒジョ~につまらん。

まあ、もともと社会的な観点というものの欠如から始まった旅だから、
さもありなんだけど、
とことん自分の根底にある欲望、
歳を経てきたからこそ削ぎ落とされた、実のある欲望(と思いたい)を
真摯に追い求めていきたい。

約束の地へいくぜ~

僕らの原点。

そしてその地は外的な旅をいくらしても見つからないことが分かった。

そう、僕らはどこかに地上の楽園があるかとロマンを描くけれど、
実はそんなところは一つもないんだ。

小さいころ読んだ童話やなんかでその世界はイメージとしては出来上がっていたけれど、
きっと、誰一人として旅して見つけた人はいない。

なぜならそれは創り出すものだから。
神話はそれがあることを教えてくれるが、
その場所は教えない。
言葉をただ捕らえるならば、聖地はいくらでもある。

で、平和になったのか?

これが現状の答えだ。

どこかにあると錯覚しているだけで、実はそんな受け身なものでなく、
自分そのものがその世界になっていく、、、
これが神話に書かれている、深いコードの読み解きだと思う。

ジョセフキャンベル
「神話の力」
をお読みくだされ。ヒントがある。

時間をかけて理想の場を創り、
時間をかけて自分の精神を平和にする。

約束の地は、
自分の内的な旅が大自然の循環や息遣いと調和して、
かつ、現実に住んでいる場が大自然の一部であり全体であるような帰属感に浸れたとき、
つまり外的な旅と内的な旅が同じ頂点で融合した時、
パッと浮かび上がってくるはずだ。

約束の地。

さてさて現実、
約束の地のイメージをして家をトントンカンカン、リフォームして、
畑で多くの人がよろぶような野菜作って、美味しい自然をいただいて、
丹田呼吸をゆっくり、身体の鍛錬をして、循環を作りだし、
心を開いて、受け入れて。

個々が約束の地を創造して、
それが横のつながりになれば、そこから始まるのだ。

遊びながら学びながら。
心が歓ぶことをね。

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