トップ  >  伊那谷  >  Hシリーズの夢

Hシリーズの夢

2014年11月02日

結局のところ、この会社を去ることになった。

第一回目の契約を更新するタイミングで、
このまま続けていると整体の重要な道具、
指がイカレてしまうから更新しないと、、、

言い訳がましい、、、
たまたまやっているポジションが神の采配で、
他はそこまでハードじゃないでしょ~、
と思いたい。

合わないこともある。

今回のように、いや~、続かなかったね。
という結果に終わって、屈辱というか、何とかあるけれども、
行動したからこそいろいろわかることもある。

今回の仕事、日本の経済のエンジン、製造業は初めてだった。
それこそ土方に始まり大工、配達、警備員、
いろんなガテン系経験してきたけれど、
御年、40を超えてからの初製造業、
コレ、半端なかった。

みんな超人的だった。

僕の一番苦労した、
Hシリーズのケーブルに部品をねじ込む作業。

ケーブルと部品のサイズが明らかに合わないがため、
指の力とケーブルを握る力を渾身こめて、
瞬時にギュイッと部品をねじ込まないと入らない。

流れ作業だから一瞬の遅れがのちのちに響く。
正確に速く。

グイグイねじ込んで、
ギ~ガシャン!
プレスして、
次の作業者に渡す。

いく時間も、止まらずに。
指ヂカラ半端ない!

最後までHシリーズが流れる順番が来ると憂鬱で仕方なかった。
あ、心の中でね。
(これは僕を指導してくれた先輩は気づいていたかもだけど)
しかも数が多い。
時には一日中やることもある、、、

他のシーリーズは簡単に入るんだ。
スポスポっていった感じ。

明らかなことは、
Hケーブルの部品を合わすように設計し直せばいいじゃん!
(作業員目線)
そんな技術なんて、
この製品のミクロの単位で生産するさまを見ていればか~んたんにできるはず。
後は予算との兼ね合いだけど。

事態はそんな事ではなかった。

みんな、Hシリーズにおいて、
新人は泣きながら、手がガチガチになりながらも、
それを超えていくという試金石みたいなものだったのだ。

だから、それを超えたみんな社員さんはギュイギュイ入れてくる。

素人に指の強い筋肉が出来上がっていないからすぐに悲鳴が上がるけれど、
何度もやると超人的な、
Hシリーズの部品を素早く何百個も続けて入れられるようになるのだ!
とてもとても並ではできない、その域の登竜門だった。
その他はみな、手をおかしくして辞めた、、、

そこで第一のふるいにかけられた、ということだ。
仕方あるまい。

製造業、恐るべし。
体育会系の伝統がほんのり薫る。
軟弱で意見するのもなんだけど、
願わくば、部品に簡単に収まるケーブルを作ってほしい!
あなたたちの技術なら簡単よ。
頼む、みんな普通に手が大切なのさ!

それはおいておいて、
やはり日本の製造業の現場はやっぱりすごいよ。

一人一人の無駄のない動き、
それをどういうふうにすれば適えられるのか考察し、
生産数を上げるために考察し、
瞬時にミリ単位を見逃さず、
正確に動く。

いくつかの部門で達人がいた。

その人たちの無駄のない切れた動き、素早さ、
瞬時に見分ける判断力、情熱、
日本の製造業は
チームにああいう達人が必ず一人いたから成り立ってんだなとつくづく思った。

細かいものを見分ける目の鋭さ、半端なかったですよ。

そこだけに集中している気迫で圧倒される。
そもそもこの製品にミスか何かあったら人命にかかわってしまうという、
重要なタスクを背負っているからこそなのかもしれないけれど、
気軽に言葉をかけられるような感じではなかった。

僕は整体師の性か、
そういう達人の動きをチラ見する。
リズミカルで動きに無駄がなく集中していて速い。

たまたま食堂の僕の席がその人の背後だったから、
手作り弁当を食べる姿もチラ見した。
その人の体系は細身、中背で40代後半。

速い。

電光石火でメシ平らげていった、、、

100人近くが働く工場、
それぞれが個性あり、良い出合い、コトを見ることができた。
駒ヶ根に移住して、まあ、最初の洗礼というのかな、
かなり重要なものが見れた気がする。

さて、とはいえ余韻に浸っている場合じゃない。

次の仕事。

スポンサーサイト

このページのトップに戻る

コメント

名前
題名
メールアドレス
WEBサイト
 
コメント
パスワード
  管理者にだけ表示を許可する

このページのトップに戻る

トラックバック

このページのトップに戻る

プロフィール

kazooさん

Author:kazooさん
整体師 健康管理士

一人宗教家
勝手に思想家・哲学者
生命探検家

老人になったら最高にオモロイ人になります。

最新記事

カテゴリ

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ