トップ  >  伊那谷  >  ル~プ

ル~プ

2014年10月17日

とにかく打ち込む。

硬くて入りにくい部品をケーブルに無理やりねじ込んでペダルを踏む。

ギー ガシャン プシュ~~~
ギー がシャン プシュ~~~

とにかく打ち込む。

係長が朝礼で言っていた。

「生産が追い付いていないぞ。
とにかく一人一人の精度を上げて一日の数を上げるんだ」

7人いるラインは川上の僕から始まる。

僕がまごつけば、後がひまをする。

待っていてくれればいいのに、
手持無沙汰になると、
産卵期の鮭がごとく遡上してくる。
川上に。

僕のプレスを何人かで覗き込むように。

プレスをかけてくる。

入らない部品。
ママならない技術。
みんなの頭には生産数がカウントされている。

しまいに割り込んでくる。

数だ、数をこなすんだ!

よし、このシリーズが終わったら機械の型を変えるんだ!

製品が変わるごとに機械側の型を速攻でチェンジする。
ここで遅れを取ると、また川下によき水が流れない。

よっしゃ!
どでかいプレスの型をダッシュではずして、
次の製品をつくるためのプレスを始める。

とにかく打ち込む。

手がどうの、
生産数がどうの、
暑いの、寒いの、
どうでもいい。

目の前のプレスをひたすら、
ひたすら、終わりの見えないケーブルの山を、
ただただ、部品を強引にねじ込んで、打ち込む。

アドレナリンがどっと出ている。
汗のようにかく。

たまに、この製品の行き着く先の顧客のことを考える。
お金持ちのレジャーで使われるものだそうだ。
カリブの海でシャンパンがポ~ンと開いたとき、
そこにこの製品はあるんだろう。

そうだそうだ。

仕事があることが素晴らしいのだ。
ありがたや、ああ、ありがたや。

酷使する反面、カラダは強くなっていく。
壊してはいけないけれど、
これからガンガン動くから、まあこれも準備体操。

ハングリ~~~!
常に腹減り。
十代のころの感覚が戻ってきた!
腹が叫んでる。
おいおい、餓死させる気か!

おっと、
五分の休み時間の、終わり一分前のチャイムじゃないか。

所定の位置に帰らないと、
みんなが待ちぼうけ。

さて、軍手をはめて、
油まみれのケーブルの山をかき分ける。

打ち込む。
全てが、部品のついたケーブルも、
僕の意識も、
機械の奏でるサウンドも、
全てが、その瞬間プレスされる。

目覚める。

ねじ込む。

ペダルを踏む。

打ち込む、、、
スポンサーサイト

このページのトップに戻る

コメント

こんにちは!
実はコメントは田中さんが書かれた本についてなのですが、この本を知ったのは知り合いの方に貸して頂いたのが初めでした。
その時は、この著者の田中さんってすごい生き方をしているなぁ。と驚きの気持ちと少し憧れの気持ちがありました。
それから、一年くらいが経ちもう一度あの本が読みたくてネットで注文をして読んでいました。
私は田中さんは誰よりも正直に本気に自分を見つめ生きている!と思いました。
ですが、ちゃんと本を全て理解ができていないかも知れません。
ごめんなさい、私はまだ20歳で色々と勉強不足です。
それでも、心にグッとくるものを感じました!
素敵な本に出会えて良かったです!
ありがとうございます★
あと、前にハナムスビで豆腐の味噌漬けでしたか、とっても美味しかったです。
ありがとうございました!

ユキコさん
ありがとう。

そして、お豆のレストランに来てもらっていたなんて、とても嬉しいですね~

あの、とうふの味噌漬け、お酒にも合うんだけど、最近出てきた新米の炊き立てに乗せても最高です。

まあ、このブログを見て分かるように、本からの続きでやってみないと分からないをひたすら繰り返している今日この頃。

ただ、年々やっていれば少しは上達していると感じている日々。愉しくなってきました。

またどこかでお会いしましょう~

名前
題名
メールアドレス
WEBサイト
 
コメント
パスワード
  管理者にだけ表示を許可する

このページのトップに戻る

トラックバック

このページのトップに戻る

プロフィール

kazooさん

Author:kazooさん
整体師 健康管理士

一人宗教家
勝手に思想家・哲学者
生命探検家

老人になったら最高にオモロイ人になります。

最新記事

カテゴリ

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ