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前に行きたがるゆえ

2014年09月27日

久しぶりに緊張感と期待の複雑に絡み合った時の心臓の高鳴りを感じた。

奇妙でいて、完全なる出来事の一幕を今日は書きたい。


伊那谷では、キノコがわんさか採れ、
とにかくハイシーズンなのだ。

伊那谷に来たからには、、、
はやる気持ちを抑えきれず、
何人かの「スジのあるヒト」にキノコ狩りにどうにかいけないかと聞きまわった。

おいそれと、
出会ったばかりの人間にそんな貴重なスポットを教える訳がないのだ。
そうだ、その通りだ。

シーズンが終わってしまったら来年まで待たねばなるまい。
その時間を待てるかどうか?

体力的に65歳までキノコ狩りができるとしたら、
のこり20年、、、
どう捉えるかはその人なりだけれども、
僕は少ないと感じてしまう。

今年、少しでも当たってみよう。

思い立ったら吉日、
ちょうど休みが次の日というタイミングで雨が降った。

明日は晴れ。

このタイミングで、キノコたちは
「待ってました!!!」
とばかりに、その背をグイッと上に伸ばすに違いない。

僕は友人にどの辺が採れそうか聞いた。
私有地はアカン。捕まる。
国有林で、誰もが入っても何も言われないところがイイ。

山の北、あるいは東側がねらい目。
そして国有林。

一人山に入るにはそれなりに勇気がいる。
その未開、未知の世界へ踏み出す時の胸の高鳴りが久しぶりにビートを打った。
しかし僕の脳裏に描かれるビジョンは、マツタケ、コウタケ、クロカワなどの、
究極の旨みと香りがふんだんに詰まったあのカタチだ。

地図で眺めた地形は、
その山の傾斜までをも理解させてくれない。
その急斜面に面食らった。

「こ、これ登るのか?」

アカマツ、ブナ、ナラ、、、
こんな絶好の木がずらりと生えてはいるが、
この傾斜は何だ!

近くを見ると、軽トラックが止まっている。
なるほど、どなたかがキノコやってるんだな。
しかし、これ登るのか!

脳裏にはマツタケ。

一歩を踏み出さなければ何も起こらないのさ。

誰の格言でもない。
当たり前の事実だ。

あそこの、あのアカマツの下まで行かないと、
あるかないか分からないでしょ。

登る。
グイッと足を踏み入れ、
チリンチリンチリン!!!
と熊鈴をならし、上へ上へ。

どれくらい行っただろうか、僕の車もだいぶ小さくなったとき、
小さな、小さなキノコが見つかった。
毒なのか、食べられるのか、
その時点では分からない。
いちいち携帯を見て調べる訳に行かないから、
たんまり持ってきたビニール袋に放り込む。

僕は欲張りだ。
そして夢を見る。

たくさん取れたときの想定を怠らない。

だいぶ上まできたようだが、
「ある」という気配を全然感じないのは、
あまりにもスポットを外しているからなのではないか?

一度でも採れた経験があろうものならば、
その感覚が視覚や嗅覚に記憶として刻まれているだろうけど、
何せど素人。

んんん、、、

これは作戦変更しなくては。

急斜面を慎重におりつつ車に戻ると、
たくさんのアドレナリンと汗をふんだんに放出したせいか、
揺り戻しで疲れがどっと肩にのしかかってきた。

場所を変更しよう。

車に乗って、もっと緩やかな山を見つけようと、
山を下った。
だいぶ上まで来ていたようだけど、
下ってみると、すぐに私有地になってしまった。

脳裏のマツタケにグラデーションがかかり始めた。
いかん!

ただで帰るわけにはいかない。

僕は執着気質だ。

山道を上へ上へ。
鼻を効かせて、心で聴いて、、、

ここら辺、攻めてみよう。
全く知らない道をさらに上へ車を走らせると、
路上にたくさんのイガグリが落ちていた。

栗だ!

そんなに車も通らないし、栗が潰されずにワンサカ落ちていた。
車を止め、ビニール袋を片手に、
ひたすら拾った。

脇目も振らず、大きいサイズのものをビシバシ袋に放り込んだ。
30分もいただろうか、無我夢中。
ただじゃ帰らない。
お土産がマツタケじゃなかったとしても(全く期待されていなかったw)
大量の栗ならば、まあ、及第点だろう。

腰に結び付けたビニール袋もその重量に耐えきれず、
まあ、そろそろいいんじゃない?そんな声が聞こえそうになった時、
ふと、どこからか竹の籠を抱えた80歳近くのおじいさんが前から歩いてきた。

なんと、その籠にはたくさんのキノコが入っていた!
しかも、その一番上に乗せていた、
20センチサイズのどでかいマツタケを僕の手に、
リレーのバトンのように手渡して、
「今採ってきた」と一言。

「え?いただけるのですか???」

コクリ、
とうなずき、おじいさんは去って行った。

何と!!!
初めてのサイズ、そして予期せぬ、
いや、出来過ぎた夢でも見ているんじゃないかと疑うくらいの成行きに、
しばらく呆然とするしかほかなかった、、、

僕の初キノコ狩りは空振りだった。

しかし、天の恵み、偉大なる収穫はあった。

これぞ、未知なる一歩の醍醐味なのだ!

良い一日をありがとう。
時間と場所、人と出会い、天と地、
小さな一点の、小さな出来事。

絶妙なるかな。

DSC_0463.jpg
その香り、ギュッとつまった旨みがたまらない!焼いて醤油、塩で。


DSC_0460.jpg
栗むきが大変だったw
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